【特別講演2】 

ラテックスアレルギーやOASに関わる交叉反応性抗原

 

 

矢上 健

(国立医薬品食品衛生研究所療品部)

 

 

 

 ラテックスアレルギーに伴う果物・野菜アレルギー(ラテックス-果物症候群)と、花粉症に伴う果物・野菜アレルギー(花粉-食物アレルギー症候群)とは、食物により誘発される症状の程度に幾分の差があるものの、原因となる交叉反応性抗原や、感作の成立から症状の誘発に及ぶ過程に、共通点が多い。両症候群とも、感作抗原と誘発抗原との交叉反応性が鍵となり、症状の誘発に至ると考えられている。本稿では、これらの症候群を引き起こす交叉反応性アレルゲンの性質と、それらの作用様式について、簡潔に記述する。また、両症候群の中心的な病態となるOASに関し、症状を誘発する食物抗原の特徴を、典型的な食物アレルゲンの特徴と比較しながら示す。